地球規模で環境意識が高まるなか、ファッション・機能素材業界は脱フッ素化を急務としている。こうした流れを牽引する新ソリューションとして、寧波イノファームケム株式会社が開発した撥水フィニッシング剤「F-000」が注目を集めている。フッ素、APEO、ホルムアルデヒドを一切含まない「完全非フッ素」処方でありながら、従来品を凌駕する高撥水性能と耐久性を両立した画期的な製品だ。


F-000は乳白色の液体ポリマー分散液。綿・化繊はもちろん混紡素材にも低添加量で高い撥水効果を付与し、さらに加工後も繊維本来のソフトな風合いを損なわない。薥品は稼働液の安定性に優れ、設備への負担を抑えたまま既存ラインへの導入が容易。また染色段階での染料の定着効率を高め、色ムラを減らすことで染料使用量の削減にも寄与するという副次的なメリットもある。


厳しい国際規制やブランドのサステナビリティ基準をクリアしながら、手触り・耐久性・コスト面でも従来品との差別化に成功したF-000は早くも欧州・アジアの大手アパレルメーカーに採用が決定している。寧波イノファームケム株式会社は「撥油剤フリーで水を弾く」というパラドックスを解消した新素材により、ファッションから産資、車内装まで幅広い用途でサステナブルなファブリック加工を推進する方針だ。