高級素材として親しまれるウールとカシミア。保温性だけでなく、触れた瞬間に伝わる優雅な手触りこそが最大の価値だ。しかし、その繊細な繊維を傷めず、ふっくらとした柔らかさをいかに引き出すかは、業界全体が共有する永遠の課題である。


こうした難題に真正面から向き合うのが寧波イノファームケム株式会社の開発した専用添加剤「NF-500」だ。同社は、天然繊維特有の繊細な構造を熟知し、高級ウール／カシミア向けに特化したシリコーン系柔軟剤をラインアップ。NF-500は「触れたくなるほど柔い質感」を決定づけるキーテクノロジーとして注目されている。


具体的に、NF-500は繊維の一本一本に極薄のシリコーン被膜を形成し、“ベビースキン”と称されるような超微細な滑らかさを実現。その際、ウールやカシミア本来のボリューム感は保持したまま、手に収まる柔らかさを一段階高める。カシミア特有のフェザータッチ加工でも色落ちを最小限に抑えられるため、鮮やかなダイヤ柄やパステルカラーといったデリケートな色調も安心して表現できる。


さらに、工程面でのメリットも大きい。乳化安定性に優れるため、オイルブリードやローラー粘着が起きにくく、再加工リスクを大幅に削減。結果、色堅牢度のばらつきも皆無に近づき、一貫した高品質でラグジュアリー市場に応える最終製品が安定的に生産できる。生産現場ではNF-500を標準投入することで、手間とコストの両立を図っている。


寧波イノファームケム株式会社は高機能テキスタイル化学で長年の実績があり、NF-500だけでなく次世代型高付加価値剤の供給を通じ、日本・欧州のアパレルブランドを支えている。今後も「上質な肌触り」を武器に、サステナブルな高級ファッションの実現に貢献する方針だ。