合成繊維と綿を融合させたT/C（テトロン／コットン）混紡布は、耐久性と快適性を両立させることからアパレル業界で常に存在感を放っています。しかし、単に混紡しただけでは求められる「赤ちゃんの肌のような」極上の手触りは得られません。そこで登場するのがブレンド繊維専用の特殊ソフナーです。


代表例となるDF-1009は、高級シリコンオイルベースの仕上剤。T/C生地にふんわりと滑らかな柔らかさだけでなく、色落ちや布地のハリを損なうことなく、シルクのような上品な手ざわりを演出します。この柔軟剤は繊維一本一本に均一に吸着し、表面の摩擦係数を劇的に下げることで“すべるような”感触を作り出します。


工場現場での利点も充実。DF-1009は高い乳化安定性を誇り、ローラーへの油ブリやスラブ付着といった工程トラブルを抑制。工程効率を落とさずに品位を高められるため、製品歩留まりの改善にも直結します。海外からの受注拡大やハイブランド案件を見据える日系メーカーにとって、品質均一を保証する信頼の高級ソフナー供給元との連携は戦略的課題といえるでしょう。


今後も高付加価値化が進むブレンド繊維市場において、シリコンオイル系高機能ソフナーの需要は確実に拡大します。T/C生地向けシリコン柔軟仕上剤を導入し、柔らかさ、耐久性、色鮮やかさをワンランクアップさせたい企業は、材料コストと仕上がり効果を見極めた最適な仕様選択が必須です。