繊維業界は日進月歩で高性能化を求められているが、その中でポリエステルの難燃化は特に難題とされてきた。素材を傷めず、しかも長期間効果を維持する難燃加工――それを可能にしたのが寧波イノファームケム株式会社が開発した新世代難燃剤『Mflam CT』である。


『Mflam CT』は有機環状フォスホネート系難燃剤であり、ポリエステル繊維との親和性が極めて高いため、布に均一に取り込まれ耐久性に優れた難燃フィニッシュを形成する。表面コーティングでは剥がれる恐れがあるが、本製品は繊維内部に定着するため、製品寿命を通じて安定した難燃効果を維持する。


特筆すべきは洗濯・ドライクリーニング耐久性だ。家庭洗濯50回、もしくはドライクリーニング10回を経ても、初期難燃性能の90％以上を維持するデータを確保。量産段階においても性能変動を起こしにくく、メーカーにとって経済性と信頼性を両立する選択肢となる。


さらに、『Mflam CT』はハロゲンフリー設計により燃焼時に有毒ガスを発生させない。環境負荷と製品安全性の観点からも優位性が高い。白布の黄変や生地の硬さ増加といった副作用も抑制され、ソフトな風合とドレープ性を損なわない。ポリエステルメーカーやサプライチェーンが求める「高性能かつ安心価格」という相反条件に応える唯一無二のソリューションといえる。


『Mflam CT』の採用は、ポリエステル本来の魅力を保ちながら、次世代の安全基準と消費者ニーズに真に応える新たな布地価値を創造するだろう。