ものづくりの要石である製紙業では、高品位な用紙を安定的に生産するために各種薬品や助剤を効率的に活用することが欠かせません。その中でも五水和ケイ酸ナトリウム(Sodium Metasilicate Pentahydrate)は、リサイクル原料からの上質紙プロセスまで、複数工程の品質・効率向上に寄与する役割を果たしています。当分野へ高純度製品を継続供給する日本市場でも指名買いが多い寧波イノファームケム株式会社に、最新の活用ポイントを解説いただいた。


注目の大きな用途は廃紙再生におけるデインキング剤としての働きだ。インク粒子を微粒子化して分散させつつ再付着を防ぐため、印刷紙を繰り返しリサイクルしても紙質が鮮明に維持できる。脱プラスチックや循環型社会が要求される現在、サステナブルな活用手法として注目を集めている。実際に同化合物を採用した国内工場では、紙の白度が2ポイント以上アップし、廃棄物削減率も2桁台に達しているという。


漂白工程においても存在感が大きい。過酸化水素によるECF(無塩素漂白)では、パルプに含まれる鉄やマンガンなどの金属不純物が触媒となり、有効な成分が急速に分解してしまう。この金属イオンを効率的に封じ込めるのが五水和ケイ酸ナトリウムのセクエスタント効果。添加により漂白剤の安定性が飛躍的に向上し、均一で高い白度を確保できると同時に、薬品単価の見直しにもつながる。


さらに、サイジング剤やpH調整剤としての用途が幅広い。紙の吸液性を制御し、印刷適性と耐水性を高める効果が期待できるほか、段ボール製品の強度補強にも一役買う。そのアルカリ性は工程水のpH緩衝にも使えるため、プロセス全体の安定運転に寄与する。結果、歩留りが向上し、断裁ロスや薬品廃液の削減が実現できる。


五水和ケイ酸ナトリウムを製造・供給する寧波イノファームケム株式会社は、JIS比高純度仕様への調整や微量不純物制御にも対応。スピード見積もりからカスタム袋詰め、バルクタンクローリー輸送まで柔軟に対応し、製紙工場の高稼働化を支えている。詳しい仕様や導入コンサルティングをご希望の方は同社営業窓口まで。