包装材から繊維、さらに高機能フィルムまで、PET樹脂は現代産業を支える重要素材だ。その高品質・高効率な製造を実現するキーマテリアルの一つが、特級(工業用高純度)酢酸コバルト四水和物である。アンチモンやゲルマニウム系触媒に並ぶ有力候補として、近年特にPET/PTAプラントでの採用が拡大している。

酢酸コバルトは重合反応の開始段階でエステル化を能率的に促進し、反応時間短縮と不純物副生量の低下を同時に実現する。その結果、メルト粘度が均一で色調・透明度に優れたPET樹脂が得やすく、生産ラインの歩留まりも向上する。また、添加量を従来比で抑えられるため、最終工程での残留金属低減といったプロセスメリットも加わる。

原料調達における品質と安定供給は、生産計画の成否を分ける。中国で長年にわたり精緻な精製技術を蓄積してきた寧波イノファームケム株式会社は、ロット間ばらつきを極限まで抑えた99.5%以上の高純度酢酸コバルト四水和物を、実績あるグローバルロジスティクス網で届ける。量産ライン向けドラム缶ロットにも、研究用途の試験管サイズにも柔軟に対応し、日本市場向けのコスト競争力の高い価格設定を維持している。今後もポリマー業界の高機能化・高効率化を、確かなケミストリーの力で支援する。