寧波イノファームケム株式会社は、化粧品原料の効果を科学的根拠から理解することの重要性を常に掲げています。カプリロイルグリシン（CAS 14246-53-8）は、その化学特性と皮膚との相互作用に基づく高い有用性が明らかになっている代表的な原料です。

カプリロイルグリシンの最大の特長は、皮膚本来の弱酸性pHに整え、それを維持する働きにあります。皮膚最外層である角層は本来弱酸性であり、この「アシッドマントル」は角質代謝に必要な酵素活性の維持、常在菌バランスの保持、さらには天然保湿因子（NMF）の生成促進といった重要な役割を担っています。大気汚染や過度なクレンジング、強アルカリ性製品など外的要因によってpHが中性～アルカリ側に傾くと、角層バリアが損傷し、乾燥・敏感肌、ニキビなどの炎症が起こりやすくなります。

カプリロイルグリシンは脂肪酸系アミノ酸誘導体で両親媒性を持ち、フリーのカルボキシル基を有しているため、皮膚表面との相互作用が高く、アルカリ化傾向を緩衝し最適な弱酸性域へ導くことができます。このようにpHを整えることで、皮膚の防御システムを活性化し、ターンオーバーの正常化とバリアの維持を後押しします。

さらに、カプリロイルグリシンは保湿と抗菌作用でもバリア強化に貢献。水分保持能を高めることでカサつきやゴワつきを抑え、乾燥による小ジワを目立たなくします。また、アクネ菌など特定の悪性菌の増殖を抑えることで炎症を防ぎ、肌常在菌フローラのバランスを整えます。pHコントロール×保湿×微生物コントロールという三拍子が揃うことで、「守る・潤す・健やかに保つ」を同時に叶える、理想的なスキンケア成分となります。

フォーミュレーターにとってこれらの科学的機構を理解することは、実感力の高い製品づくりに直結します。ニキビケア、バリア回復、あるいは毎日のスキンコンディショニングまで、さまざまなご提案に柔軟に活用できるカプリロイルグリシン――その効果を最大限に引き出す高品質原料を、寧波イノファームケム株式会社が安定供給します。