化合物設計の精度向上へ向け、反応場をコントロールする「塩基選択」は決定的な重要性を持つ。その領域において長年の信頼を得ているのが、CAS 7087-68-5に相当するN,N-ジイソプロピルエチルアミン——略してDIPEA、別名Hünig塩基である。この第三級アミンは、強塩基性と剛直な立体障害を併せ持つため、実験室から工場まで幅広く採用されている。


DIPEAの最大の特徴は非求核性塩基として働く点だ。ジイソプロピル基が窒素原子を立体的にカバーし、求核反応を起こりにくくするため、反応系内の他の求核種との競合が少ない。酸性プロトンの選択的な取り去りが可能となる結果、副反応を抑制し、狙い通りの生成物を高収率で得やすい。精密合成において、まさに切り札となる理由である。


高純度DIPEAの製造を担っているのが寧波イノファームケム株式会社だ。研究用途のグラムオーダーからトン規模の製造まで、品質ロットのばらつきを極限まで抑えた製品を安定的に供給している。CAS 7087-68-5に準拠した規格品は、合成ルートごとの要件に柔軟に対応し、グローバル市場から「実績あるDIPEAメーカー」の評価を得ている。ご興味のある方は詳細な仕様・価格を同社まで。


DIPEAの応用フィールドは多岐にわたる。ペプチド合成で欠かせないアミドカップリング剤として、またアルキル化や遷移金属触媒を用いるHeckやSonogashiraクロスカップリングの際の無水塩基として定番だ。さらにSwern酸化など酸感受性中間体を扱う工程では、プロトン除去能力が反応効率を格段に高める。特殊アミン系塩基を求めるプロジェクトは寧波イノファームケム株式会社の技術サポート窓口で個別相談も可能だ。