微晶質セルロース(Microcrystalline Cellulose, MCC)は製剤開発に欠かせない万能の添加剤として知られていますが、その性能を十分に引き出すためには、物性・化学特性への深い理解が不可欠です。この知識は配合、圧縮成形、薬物放出まで一連のプロセスに直接影響を及ぼします。本文では、寧波イノファームケム株式会社が提供する高品質なMCCの特性を例に、処方設計に直結する6つの重要なパラメーターを詳述します。

粒子径・形状特性 ─ 流動性と圧縮成形性の両立
MCCは微細粉末からグラニュールまで幅広い粒度で提供されます。一般に微粒子ほど比表面積が増え圧縮成形性に優れる一方、粗大粒子は流動性の向上に貢献します。また、繊維状か球形かといった粒子形状も充填挙動に影響し、最終的な錠剤強度や重量偏差を左右します。

含水率 ─ 成形性向上とAPI安定性のバランス
MCCに含まれる微量の水分は界面潤滑剤として働き、摩擦の低減やタブレット化能の改善が期待できます。しかし水分過剰は粘着性の増大や錠剤強度低下の原因となり得ます。薬局方は上限値を規定しており、水分感受性API には低含水量グレードの選択が推奨されます。

結晶性と重合度(DP) ─ 機械強度の根幹
MCCは高い結晶性を有し、これが機械的強度の源泉となります。重合度(Degree of Polymerization)はセルロース鎖の長さを示す指標であり、製造時の部分的加水分解により望ましい微小結晶粒子が得られます。結晶領域と非晶領域のバランスは膨潤・崩壊特性に直結します。

嵩密度・圧縮成形性 ─ 低圧でも高強度錠を実現
多孔質構造ゆえ嵩密度は低いものの、その特性が高い圧縮成形性を可能にし、低打錠圧でも高硬度錠を形成できる点が直接圧縮処方におけるMCC最大の魅力です。

粉体流動性 ─ 均一ダイ充填を支配
流動性は打錠品質の均一性を維持する鍵です。粒度や形状、含水率の如何で変化するため、グレード選択と適切な滑沢剤併用が求められます。購入時には微晶質セルロース サプライヤーの流動特性データを必ず確認してください。

溶解性と膨潤性 ─ 崩壊機構の主役
MCCは水に不溶ながら水を吸収して著しく膨潤し、この膨潤圧が錠剤の崩壊を促進します。また湿式製粒では目詰まりを避ける毛細管現象により均一な水分分布を確保し、均一粒の形成に貢献します。

以上の通り、微晶質セルロースの物性・化学特性はその機能性と連動しており、それらを総合的に理解したうえでグレードを選定することで、高品質な製剤開発が可能となります。寧波イノファームケム株式会社は、各用途で高再現性を発揮するMCCをラインアップ。用途に合わせた微晶質セルロース 購入をご支援します。