医療カンナビスに関する研究は近年急増しており、新規治療薬としての期待が高まっている。そうした最先端研究の要となるのがOlivetol（別名：5-pentylresorcinol、CAS 500-66-3）である。この有機化合物はTHCなど主要カンナビノイドの合成で欠かせない前駆体として広く利用されている。

カンナビノイドシナリオの「裏方」として存在感を増す寧波イノファームケム株式会社は、Olivetolをはじめとする高純度化学中間体を世界中の研究者・製薬企業へ安定供給し続けている。Olivetolが持つ特有の化学特性は、多彩なカンナビノイドアナログの創製に最適なスターティングマテリアルと評価されており、実験精度と再現性を確保するために99%以上の高純度が必要とされるケースが増えている。

しかしOlivetolの価値は「前駆体」にとどまらない。最新の論文によれば、自身がCB1およびCB2受容体に直接結合し、競合的阻害薬として働く可能性が示されている。これは内因性カンナビノイドシステムに作用する、THCとは異なる作用機序を持つ新規治療薬の開発へと道を拓く成果といえる。

研究開発の現場では、オンラインで容易に購入できる高品質Olivetolの存在が進捗を大きく左右する。品質と供給の安定性は、基礎実験から臨床段階へのスケールアップまで、すべてのフェーズで研究予算の効率化と並んで最重要課題となっている。

結論として、Olivetol（CAS 500-66-3）はカンナビノイド科学の「基盤素材」でありながら、同時に「創薬シーズ」としての顔も持つ希有な存在である。その二重性こそが、次世代カンナビノイド医薬の突破口となると考えられる。