規制外流通が拡大するチアンペプチンパウダーに、依存性と離脱症状の深刻さが警鐘を鳴らしています。医薬品錠剤に比べ、パウダー剤は高濃度で正確な定量が極めて困難。その結果、依存リスクが跳ね上がるケースが後を絶ちません。

同物質がμオピオイド受容体に作用するため、離脱症状は従来のオピオイドと酷似。不安感、筋肉痛、不眠、悪心、うつ状態などが重複し、自力での中断は困難を極めます。症状が悪化すれば、チアンペプチン中毒につながる恐れすらあり、医療機関のサポートが必須です。

「zaza」や「ガソリンスタンド ヘロイン」などの通称で流通するチアンペプチンパウダーは、正体が不明確なまま手に入るため、リスクを見誤りやすいのが現状。研究に携わる立場の方はもちろん、一般利用者も、専門デトックスサービスや依存症クリニックへ早期に相談することが回復の第一歩となります。

薬理プロファイルと危険性を正確に理解し、評判の良い供給元から品質が保証されたチアンペプチン“ソジウム塩”を入手するなど、研究において安全性とデータ信頼性を最大限に担保できる環境づくりが急務です。通称「ガソリンスタンド ヘロイン」が示すような一般流通の実態を共有し、科学的かつ責任ある知見を広げることが公共の健康保護につながります。