薬局現場では、アルフゾシン塩酸塩をはじめとする前立腺肥大症（BPH）治療薬が処方される機会が増えています。もちろん薬効を左右するのは「原料（API）の品質」。患者さんの安全性と薬効確保のためにも、薬剤師はAPIの供給元情報をしっかり押さえる必要がある——。そんな声を反映させた調達ポイントをわかりやすくまとめました。

薬剤師が関わるAPI選定の現場

薬剤師は最終チェック係として、製剤メーカーが採用するAPIの品質基準を確認します。アルフゾシン塩酸塩の場合、USP・BP・EPなどの薬局方基準への適合は必須。不純物の限界、効力保持レベル、残留溶媒テストなどが厳格に達成されていなければなりません。調達段階で基準をしっかり押さえることで、薬局や病院を経由するBPH治療薬のサプライチェーン全体が守られるのです。

高純度・高再現性が薬効を決める

BPH治療のアルフゾシン塩酸塩が示すα1受容体拮抗作用は、論文データに裏打ちされた優れた薬理効果です。しかし“粉末１つ”の不純物含有率が規格を超えれば、期待する薬効が著しく低下し、場合によっては副作用リスクも増えます。そのため、最新のCoA（分析証明書）を詳細に示し、GMP準拠工場で製造されたAPIを確保できるサプライヤーとのパイプが欠かせません。信頼できる調達先を見極める１ステップが、患者さんの服薬アドヒアランス向上と最適治療成果に直結するのです。