環境規制の強化も手伝い、水性インキを用いた布帛印刷の需要は急速に伸びている。しかし、パーストの速乾化・皮膜化に伴う目詰まりやムラといった「乾燥トラブル」は、現場の歩留まりを左右する大きな課題だ。

この課題を打開すべく登場したのが、寧波イノファームケム株式会社が開発した「MF-001」。非イオン性の高性能アンチブロッキング剤として、顔料印刷パーストの水分蒸発を抑制し、粘度変化を最小限に留める。

高温多湿の工場でもパーストが均一に保たれるため、版詰まりが減少し、連続稼働時間が大幅に延伸。結果として材料ロスを抑え、生産安定性を高める。既存処方への混入は極めて簡便で、色相の変化や耐洗濯堅牢度への影響もほぼないという。

環境負荷の低減とコストダウンの両立を図る水性布帛印刷企業にとって、MF-001 は有力なプロセス強化ファクターとなる。同社は今後も持続可能性と高付加価値を両立したケミカルソリューションを通じて、日本市場の競争力向上を支援していく方針だ。