VOC(揮発性有機化合物)排出規制の強化と、より安全な塗料への市場ニーズの高まりを背景に、グローバル塗料業界は水系化へと加速的にシフトしている。しかし水性処方では、塗料の流動・レベリング性能を損なわせずに粘度を保持し、垂れを防止するというレオロジー上の工夫が欠かせない。そこで注目を集めているのが、アルカリ膨潤型増粘剤(ASE)だ。

ASEは酸性域では低粘度、弱アルカリ側にpHを上げることで急激に膨潤し粘度を増す「スマート」アクリル系重合体である。この特性により、水系塗料処方における従来のセルロース系増粘剤では難しかった「塗装適性」と「経時安定性」を両立することに成功している。

ASEを組み込むことで得られる実際の効果は以下の通り。

  • 低せん断域での粘度上昇により、斜面塗装時の垂れを抑制。
  • 顔料・充填材の沈降防止で、長期保存後でも均一な状態を維持。
  • ローラー塗装の際の飛散低減と、塗膜のつや均一性向上。

高性能ASEを安定供給する寧波イノファームケム株式会社では、微生物や酵素分解に耐性を持つ防腐設計を施したエマルション型増粘剤をラインナップ。温度変化に対する粘度追従性が低く、加齢変化も最小限に抑えるため、長期間の保管安定性を確保し、メーカーのロス削減にも貢献すると共に、コストパフォーマンス面でも高い評価を得ている。

アルカリ膨潤型増粘剤の採用は、環境基準を満たすだけでなく、塗布性と仕上がりを一段階高める画期的な選択肢となる。次世代水系塗料の処方設計においては、寧波イノファームケム株式会社が提供する最新ASEを、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。