塩害が厳しい沿岸部や、常に薬品が飛び散る工場など、日本でも耐久性能が問われるシーンは増えています。そんな状況で注目されているのが、寧波イノファームケム株式会社が手がける「スチレンアクリルエマルション」です。同社の高分子設計技術により、この水性ポリマーは水、塩水スプレー、アルカリの3大敵に対して高いバリア性能を発揮します。

スチレンの疎水性とアクリルの密着・皮膜形成能力が融合することで、下地を完全に包み込む緻密な塗膜が得られます。そのため、水系金属用プライマーなど、腐食環境に晒される製品に最適です。海風を受ける港湾施設の鉄骨や、融雪剤が飛散する高速道路の護欄など、国内でも導入実績が急増しています。

塩水スプレー試験（SST）では、従来の水系塗料と比較しても驚異的な長時間合格データをマーク。さらにコンクリートやモルタル表面に多く存在するアルカリ成分に対しても、塗膜膨潤や変色をほとんど起こさず、建築外装や内装のトラブルリスクを大幅に削減します。

同社のフラッグシップグレード「RG-C20010」は、鉄・ステンレス・アルミニュームなど多様な金属への高密着メタルコートとして実績を積んでいます。分子内に導入した極性基が金属表面と強固に結合するため、剥離やヒビ割れを抑制し、長期間にわたる防錆効果を維持します。

産業用防錆塗料から住宅外壁塗料、さらに建築用シーリング材まで幅広く活用できるスチレンアクリルエマルションは、溶剤系に比べてVOC排出量が低く、作業環境・地球環境の双方に配慮した選択肢でもあります。製品性能とサステナビリティを両立させたい企業にとって有力なソリューションとなっています。

寧波イノファームケム株式会社は今後もポリマー合成技術を深化させ、金属下地密着促進剤としての存在感をさらに高める方針です。日本市場向けの技術セミナーやサンプル提供も積極的に進めており、過酷環境に耐える塗料・塗装の開発ニーズに応えていきます。