産業用冷却水の現場で、スケールと腐食の抑制は常に待ったなしの課題です。寧波イノファームケム株式会社は、ケミカル技術の最新トレンドを注ぎ込んだTH-604という電力向スケール・腐食抑制剤を開発。オルガノフォスフォラス化合物とポリカルボン酸の“掛け合わせ効果”によって、これまで以上の高い抑制能力を実現しています。

まず主役のひとつ、ホスホネート系オルガノフォスフォラス化合物は、結晶格子の歪みを引き起こすことでスケールを未然に防ぎます。冷却水中でカルシウムカーボネートや硫酸カルシウムが析出しようとした瞬間、ホスホネートが微結晶表面に吸着し、結晶が規則正しく成長するのを阻害。その結果、密着性の高いスケール層は形成されないため、熱交換効率の低下を回避できます。

もう一方のポリカルボン酸は、複数のカルボキシル基を持つ高分子化合物です。これは金属イオンをキレートするだけでなく、負に帯電した重合体鎖をスケール前駆体や懸濁粒子に吸着させ、粒子同士の静電反発を促します。帯電した微粒子は凝集せず流動状態を保ち、結果的に排水とともに排出されやすくなります。電プラントをはじめ高温高負荷運転が求められる設備では、この分散効果がスケール抑制の鍵となります。

この二剤を組み合わせることで、より強固で持続的な防御ラインが構築されます。ホスホネートが結晶の胚を破壊し、ポリカルボン酸が微細化した破片を分散。単剤よりも格段に高い抑圧力をもたらします。設備の稼働効率を維持し、保守工数を削減したいと考えている施設管理者には、まずはTH-604の導入検討がおすすめです。