建設業界における押出発泡ポリスチレン(XPS)フォームの普及は、優れた断熱性能の裏付け。しかし建築資材の防火対策は譲れない要件だ。寧波イノファームケム株式会社はXPSの難燃性向上に根ざした科学的ソリューションを追求し、最新の化学メカニズムで建物と居住者を守る高性能難燃マスターバッチを提供する。これら素材がいかに機能するか、科学的事実を理解することが真の価値を見極めるカギとなる。

難燃の要諦は「燃焼サイクルの解体」。燃焼には燃料(重合体)・熱・酸素が必須であり、難燃剤はこれらの要素のいずれかを阻害することで効果を発揮する。ポリスチレン系XPS向けには主に以下2メカニズムが採用される。1)気相阻害:炎中でフリーラジカルを捕捉し燃焼連鎖反応を断つ化合物を放出。2)凝縮相炭化:素材表面に炭化皮膜を形成、熱と酸素を遮蔽し可燃ガス放出を防ぐ。本事業ではXPSボード向け難燃マスターバッチにこれらを複合し、より高い安全性を実現している。

「ハイブリッド臭素リン系難燃剤」など当社の先進処方は、低含有でも高効果を発揮するよう設計された。臭素系は加熱時に臭素ラジカルを遊離し気相で水素・ヒドロキシルラジカルを除去し炎を鎮める。リン系は凝縮相で炭化を促進し安定した遮熱層を形成。両者を組み合わせることで、低添加量・高機能難燃マスターバッチとして必要量を大幅抑制、環境負荷も低減した。

欧州規制への対応でHBCDフリー難燃剤への移行が加速。高い難燃性能を維持しつつ、環境調和型難燃処方を再構築。原料選定から高度な加工技術まで踏まえ、熱分解温度の高さやフォーム構造との優れた適合性を確保し、成形品質を損なわない。科学的アプローチで建設現場に優れた耐火性と持続可能性を両立したXPS断熱材を届ける――その使命を果たすのが寧波イノファームケム株式会社だ。