2型糖尿病(T2DM)の治療は薬物療法以上に食事と生活習慣の見直しが欠かせません。炭水化物や糖分にばかり注目が集まりがちですが、“たんぱく質”にも血糖コントロールに役立つ種類があることが判明しています。その中でもコラゲンペプチドが、糖尿病に配慮した新しいサプリメント素材として注目を集めています。


注目すべきメカニズムの一つは、コラゲンペプチドがジペプチジル・ペプチダーゼ4(DPP-4)を阻害する働きです。DPP-4という酵素は、インスリン分泌を促したり血糖値を調節するGLP-1やGIPといったインクレチンを速やかに分解してしまいます。コラゲンペプチドはこの分解を抑えることで、インクレチンが腸管から長く働き続け、インスリン反応の向上と糖代謝の安定につなげます。


低分子化された加水分解コラゲンは消化されてもバイオアクティブなペプチドとして血中に取り込まれ、DPP-4阻害効果を長時間維持すると報告されています。医薬品に頼らない自然由来アプローチとして、機能性食品に取り入れるだけで簡便に血糖値対策を補助する手段となり得ます。


血糖コントロールへの直接的な影響に加え、コラゲンペプチドは糖尿病患者に求められる幅広い健康効果も示します。たとえば、腸内環境の改善により栄養吸収の向上と糖尿病患者で乱れがちな腸内細菌叢のバランスを整える効果があります。健やかな消化器系こそ、全身の代謝に必須だからです。


さらに、糖尿病管理では心血管リスクの抑制や適正体重の維持も課題です。コラゲンペプチドは筋量維持と関節の健康を支持し、運動習慣を続けやすくすることで糖尿病対策と連鎖します。また他の三大栄養素よりも血糖への影響が小さいため、低脂肪のタンパク源として活用しやすく、粉末タイプなら日常的なレシピにもすんなりと取り入れられます。バルク仕様のコラゲンペプチド粉末を検討するなら、糖尿病ケアの観点も含めて包括的な健康サポートとして位置づけるのが賢明です。今後は、自然由来の栄養素材としてT2DMのホリスティックな管理に欠かせない存在になると期待されています。