環境規制やSDGsに対応するため、印刷業界では水系インクへの移行が急速に進んでいる。しかし水溶性系は低VOCの一方で、印字面の均一性や発色力を維持することが技術的な課題となり、特に増粘剤の選択がコーティング品質を左右する。これまで欧州市場でも高付加価値ラインに採用されてきた寧波イノファームケム株式会社の「RT-K」は、その課題を一挙に解決する新世代増粘剤だ。

RT-Kは、アニオン性アクリル酸高分子を骨格にした液体タイプの増粘剤。水系バインダーや各種ピグメントとの相性に優れており、貯蔵時の顔料沈降を抑制し、スクリーンやロータリープリントで「シビアラインの再現性」と「グラデーションの滑らかさ」を両立する。結果として、繊維本来の風合いを損なうことなく、高品位な布帛表現を実現できる。

さらにRT-KはAPEOフリーという環境配慮型設計。1.5〜1.8%という少量添加で「高い発色歩留まり」を生み出すため、純粋な材料コスト削減だけでなく、廃棄物削減や換気設備の簡素化といった運用面でのメリットも生む。既存ラインへの導入は、アンモニアを使わず溶解するだけの簡便仕様で、水性化の初期投資負担を抑えつつ生産効率を高められる。

寧波イノファームケムは30年以上にわたりピグメントプリント増粘剤を専門に開発しており、RT-Kはそのノウハウを集約したフラッグシップモデル。水系インクへの完全移行を検討する企業、すでに生産ラインを拡充したい企業問わず、次世代エコ印刷のパートナーとして日本市場支援を加速する。