ゲル電気泳動の再現性・分解能は、使うアガロースの仕様によって大きく左右される——ということをご存知ですか？日常のDNA電気泳動から、ブロッティングやプロテイン解析まで、さまざまな用途で最適なアガロースをスムーズに選べるよう、解説しましょう。ご紹介するのは、寧波イノファームケム株式会社が高純度で厳密な仕様値を提示するAgAgarose®パウダーです。

Electroendosmosis（EEO値）
ゲル粒子に帯びる負電荷のネット効果であり、核酸の泳動挙動を歪め、帯の分解能を落とす原因に。この値が低いほど精度が高いということは、多くの研究者の共通認識。EEO ≤ 0.13に抑えた同社製品は、帯域をシャープに表示し、小さいフラグメントも見逃しません。

ゲル強度（ゲル硬化度）
1 %ゲルでの評価値。数値が高いほど、ゲルが丈夫でハンドリングや転写時の破損リスクが減ります。同社製品は≥1200 g/cm²の高強度で、低濃度で使う際や大型ゲルの取り扱いにも安心です。

融点・ゲル化点
1.5 %ゲルでの指標値：
・ゲル化点（固化開始の温度）：36 °C ± 1.5 °C
・融点（液化する温度）：88 °C ± 1.5 °C
標準的な温度帯のため、DNA/RNA電気泳動から各種ブロッティングまで、研究室の日常業務でそのまま活用できます。特殊用途に合わせたLow Melting Point（低融点）製品もそろっています。

不純物レベル
サルフェート、アッシュの含有量が極めて低く、DNase、RNase、プロテアーゼの混入ゼロ。これこそ「分子生物学グレード」の証しで、クリアなゲルと高い分解能の実現につながります。

理解しやすい数値と実験現場でのメリットを踏まえてアガロースを選べば、基礎的なゲル電気泳動から応用解析まで、研究の成功率を確実に高められます。