アスリートから週末のランナーまで、パフォーマンス向上と早期のコンディション回復は共通の課題だ。プロテインやBCAAが定番となる中、今、植物成分「ウルソール酸」に活発な研究が集まっている。

この天然トリテルペノイドは、筋タンパク合成を促し、分解速度を抑えるという2つの働きで、筋肥大効果と筋減衰を和らげる可能性が示されている。加齢や激しいトレーニングによる筋量低下の予防に有望と見られる。

また、運動後に体内で増加する炎症因子や活性酸素を中和する抗酸化・抗炎症作用により、筋痛軽減とリカバリー時間短縮が期待される。特に高強度インターバルトレーニング後のケアに注目が集まっている。

さらに、ミトコンドリア機能の最適化と糖・脂質エネルギーの効率化を通じて、持久力と瞬时パワークの維持に間接的に貢献する可能性も報告されている。つまり、エネルギーを逃さず筋肉に届ける“輸送力”を底上げする効果も示唆される。

まだ臨床段階ではあるが、ナチュラルで副作用リスクが低いとされるウルソール酸は、禁欲派アスリートからエイジングケア層まで幅広く活用できる次世代スポーツサプリメント候補として注目を集めている。