エチルセルロース(EC)は医薬品分野で知られる素材だが、化粧品や食品業界でも独特の価値を発揮している。高品質エチルセルロースを大手メーカー向けにグローバルサプライする寧波イノファームケム株式会社は、嗅味に影響を与えないフィルム形成能力を活かし、高付加価値製品の開発を加速させている。今回は、同社のエチルセルロースが化粧品および食品包装で果たす役割を概観する。

◆化粧品用途

エチルセルロースは少量で強く柔軟なフィルムを形成するため、口紅やマニキュアの発色持続と耐久性向上に貢献。形成されたフィルムは耐水性に優れ、防水型日焼け止めや皮膚被膜処方には欠かせないバリア機能を提供する。また、香りを緩徐に放出するための香料固定剤としても利用され、香水のアフターノートを長持ちさせる効果も評価されている。ボディクリームなどでは適度な増粘効果により、なめらかな塗布感を演出するなど、化粧品の質感改善に幅広く活用されている。

◆食品用途

非毒性・不活性という特性を生かし、フレーバーキャリアや果実・野菜の食用インク由来として需要が拡大。フレーバーキャリアでは揮発性の高い香り成分の徐放をコントロールし、風味劣化を防止できる。食品包装では水性・油性食品に接する紙・板紙の耐油・耐水被膜として採用され、水分や油分の浸透を防ぐことで食品の品質と保存期間を維持する。各国の食品接触材規格にも適合しており、ハラル・コーシャ認証をはじめとする厳格な基準をクリアしている点も強みだ。

◆品質へのこだわり

寧波イノファームケムは、重金属・残留溶媒を厳格に管理した製品設計で高純度を確保。ロットごとの均一性状により、製造現場での再現性を最大化し、ブランド側のイノベーションを強力に支援する。同社のエチルセルロースは、美容と健康の二大マーケットで消費者の安心につながる“見えない価値”を提供し続けている。