脱炭素と循環型社会の潮流が加速するなか、合成繊維から天然繊維まで幅広く用いられる染色加工プロセスの「グリーン化」が急務となっている。寧波イノファームケム株式会社は、同社製薬化学品の技術を転用した高性能ソープ剤「23224」を投入し、廃水・環境負荷を大きく削減できる次世代染色技術を提案する。

従来のスコアリング後処理では、リン系界面活性剤やAPEO（アルキルフェノールエトキシレート）を含む薬剤が廃水中に残留し、COD値を押し上げるケースが多かった。23224はこれら非含有に加え、独自の可溶化分散技術により、未固着染料を確実に洗い落とす。これにより、染色工場の廃水タンクでは有機物濃度を低く保ち、処理薬品や電力の削減へとつながる。

具体的には、セルロース系繊維の染料・顔料の余分な分子を効率よく除去し、色ムラや色落ちを防止。色堅牢度の向上は再加工による水・エネルギー浪費を回避し、工程短縮にも貢献する。さらに、すすぎ工程での分散力が高く、リンス回数を減らすことで水使用量も抑えられる。

同社は「環境対応＝コストアップ」という固定観念を払拭する価格戦略を掲げ、23224を工業用染色補助剤メーカー向けに競争力のある価格で供給。サステナブルな目標を掲げるブランドやODM/OEM向けに、SDGs達成を後押しするソリューションとして高く評価されている。

寧波イノファームケム株式会社は今後も「地球にも製品にもやさしい」を合言葉に、紡績・染色・仕上げの各工程で環境負荷を低減する高機能薬剤を展開。23224はその第1弾として、サステナブルなサプライチェーン構築を目指す企業の強い味方となるだろう。