原料の水分や脂肪分、酸化の進みやすさ、さらに目標とする流通期間まで。加工食品にはそれぞれ異なる「保存条件」が存在するにもかかわらず、「ワンサイズフィッツオール」の酸素吸収剤は現場のニーズに必ずしも応えきれない。そうした課題を見据え、顧客の製品特性に完全にフィットする“テーラーメード”酸素吸収剤の開発・製造に注力しているのが、寧波イノファームケム株式会社だ。

既存の標準ラインナップは汎用性が高く、多くの食品で実績を残している。しかし、より繊細で複雑な要件を抱える製品には、細かなカスタマイズが鍵を握る。同事業部では、パッケージの容積や酸素透過率、品質保持目標に合わせて以下の項目を個別にチューニングし最適設計に落とし込む。

  • 吸収能力(cc容量)の精密設計：標準は20cc・50cc・100ccなどが揃うが、酸素残留量を極限まで抑えながら「吸いすぎ」による製品ダメージを防ぐため、±数cc単位でのカスタム容量も対応可能。
  • 反応スピードの調整：密封直後に急激に脱酸素させたい菓子パンや、長期保存が前提のビスケットのように徐々に酸素が侵入する商品には、反応速度を遅くすることで長期パフォーマンスを発揮するタイプも用意。
  • サイズ・形状の柔軟設計：細長い棒状包装や小型スティック包装など、製品レイアウトを崩さずに収まるよう寸法をオーダーメイドで作成。
  • 配合のチューニング：鉄系が主流だが、高湿度環境や特殊温度帯での使用を前提とした独自処方も開発。食品添加物規格や各国基準にも柔軟に対応する。

カスタム酸素吸収剤を採用するメリットは大きい。酸素除去が効率的になり、賞味期限の信頼性が格段に向上。加えて、風味や栄養成分の劣化を抑えることで、市場での差別化競争力へと直結する。これまで菓子・パン・乾物・冷凍食品・ペットフードまで幅広く導入され、開発・量産まで一貫してサポートしたノウハウが評価されている。

寧波イノファームケム株式会社は、R&D部門と専任技術チームを軸に、少量ロットでも柔軟に対応。製品ごとの保存問題を一緒に解決する「保存技術パートナー」として、顧客のビジネス拡大を後押しする。