敏感肌や赤ちゃんにも使える優しさを求める消費者が増える中、洗浄力と保湿性の両立は化粧品開発で永遠のテーマである。アミノ酸系界面活性剤ならではの分子構造を活かし、皮膚バリアを傷めにくい「超低刺激性洗浄成分」──その代表格が Sodium Lauroyl Glutamate(SLG)だ。高品質 SLG を長年供給し、最新の配合データを蓄積する寧波イノファームケム株式会社に詳細を聞いた。

SLG は、生体内に必須のアミノ酸「L-グルタミン酸」と植物由来の脂肪酸「ラウリン酸」を原料とした生分解性界面活性剤。分子鎖が肌本来のNMF(天然保湿因子)構成成分に近いため、角質層をほとんど乱すことなく、余分な皮脂や汚れだけを選択的に除去する。これが「洗い上がりの突っ張り感ゼロ」「連続使用でも乾燥を招かない」といった高評価に直結する。

臨床テストではスティングスコアが極めて低く、ヒトパッチ試験における刺激値0.0を達成。敏感肌・エクゼマ傾向の方、オーバーケアが必要な新生児のボディケア製品まで幅広く採用されている。最近では“摩擦レス洗顔”を謳った低刺激性洗顔料でも主洗浄剤として SLG が採用され、美容皮膚科クリニックからも高い信頼を得ている。

機能性面では洗浄力以上に「使い心地の向上」に貢献。SLG は泡質補助効果が高く、細かくクリーミーで弾力のある泡立ちを形成。泡持ちの安定性も高いため、シャンプー・ボディソープ・メイククレンジングなど多彩なフォーマットに対応できる。さらに、SLG をベースに少量の補助界面活性剤を追加することで、泡立ちのボリューム・リンスの軽さを自在に設計できるため、ブランドごとのテクスチャ戦略を活かした処方展開も容易だ。

また、SLG は100 %植物由来のアミノ酸原料とRSPO認証済みのラウリン酸から合成され、優れた生物分解性を実現。欧州 REACH 規則や中国 IECIC にも準拠しており、地球にも肌にも優しい「サステナブル・ケア」実現に最適。クリーンビューティーを標榜する国内ブランドでも「CO₂排出量削減25 %の処方」を達成したケースが報告されている。

製造・品質面での安心基準も完備。寧波イノファームケムはISO 22716(GMP)に準拠したクリーンルームで一貫生産し、ロットごとのアミノ酸純度・脂肪酸分布・不純物検査を実施。日本規格協会の JIS 認定試験施設と連携し、日本市場に最適化された微量不純物基準をクリアしている。ブランド側は試験データをもとに「皮膚刺激性テスト済み」「アレルギーテスト済み」などのエビデンスをスピーディーに表示追加できる。

同社は「原料の革新を、製品の感性に変換する」をコンセプトに、処方支援ツール「SLG Recipe Navigator」を無償提供。SLG 配合率・補助界面活性剤選択・粘度調整のプロトタイプをウェブ上で即座にシミュレーションできるため、新規ブランドやODM/OEM企業でも短期間で市場投入可能だ。持続可能で温和、かつ消費者の“心地よさ”を追求する次世代スキンケアは、SLG の小分子レベルのアプローチによって今、一歩先へ踏み出した。