トレンドを敏感に取り入れる日本の消費者が「やさしさ」と「機能性」を同時に求める中、原料メーカー各社は１つの成分で複数の効果を付与できる素材の開発を加速させている。その最前線で注目を集めているのが「N-ラウロイル-L-グルタミン酸Na（SLG）」である。寧波イノファームケム株式会社によると、このアミノ酸系界面活性剤は「洗浄だけに終わらない」フォーミュレーション・ブースターとしての潜在力を秘めているという。

これまで界面活性剤は「汚れを落とす」ことが主役だったが、現在は保湿・コンディショニング・使用感向上など付加価値が必須になっている。SLGはまさにそれらをカバーする素材だ。たとえばヘアケアでは、洗浄後のタッチのまとまりやすさを高め、指通りの良いやわらかな毛質に仕上げる。特にノンシリコン処方のシャンプーでは、ゴワつきを抑えた「さらさら＋まとまる」使用感が高く評価されている。

泡立ち面での機能も見逃せない。SLGを加えるだけで泡のボリュームが増し、クリーミーで弾力のある泡が持続。ボディウォッシュや洗顔料では「泡の質が高い＝洗浄力が高い」と感じる日本語圏特有の嗜好にぴったりだ。目にしみにくく、皮膚刺激が極めて低いため、ベビー向けシャンプー・ボディソープ向けにも採用例が増えている。

供給面でも安心感は大きい。SLGはL-グルタミン酸と椰子／パーム由来ラウリン酸を原料にアシル化反応で合成。これらはいずれも再生可能な植物資源であり、パーム油由来の場合もRSPO認証原料を使用する調達ルートが確立されている。高純度を保つ精製プロセスは化粧品グレード基準（JSQI等）に適合し、中国・韓国・EU各国においても規制対応が可能だ。

懸命なフォーミュレーション研究の結果、SLGはシャンプー・ボディソープの枠を越えて、洗顔クリーム、歯磨き粉、シェービングフォーム、アルコールフリー手指洗浄料などにまで活用範囲を拡大。皮膚のpHに近い弱酸性の処方設計を支える最適な素材が自然派コスメ原料として選ばれる背景にある。

寧波イノファームケム株式会社が継続供給する高品質SLGは、やさしさと機能性の両立を目指す日本ブランドにとって欠かせない選択肢となった。「低刺激」「ナチュラル」「洗浄感＋仕上がり感」というニーズを一本で満たすSLGは、今後の製品開発を加速させる中核素材である。