化粧品や医薬品、食品添加物の開発に携わる方々から、「ポリソルベート85とポリソルベート80、どちらを選ぶべきか」をご質問いただくことが少なくありません。同社の受託者、寧波イノファームケム株式会社では、両製品の微妙な構造差が与える配合設計への影響について、豊富な知見とデータを蓄積しています。今回は、それぞれの作用メカニズムと適用例を整理し、最適な選択に役立つ情報をご提供します。

まず二つの最大の違いは、ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステル部位です。ポリソルベート85は不飽和オレイン酸を、ポリソルベート80は主にオレイン酸とステアリン酸などを含む複合脂肪酸を原料に採用しています。この点がHLB(親水親油バランス)値に反映され、様々な界面現象を制御することになります。代表的HLB値はポリソルベート85で約11、ポリソルベート80で約15。前者は“軽め”のO/W乳化に優れ、後者はより強力なO/W乳化や可溶化能力を示し、特に低い親油性成分への対応力を誇ります。

すなわち、ポリソルベート85は高級脂肪酸由来の若干の疎水性を残し、粘度の高いオレイン含有油を温和に乳化したいケースに適しています。他の界面活性剤と併用することで乳化粒径や経時安定性を微調整する戦略も可能です。一方、芳香油や水溶性が低いアクティブ成分をクリスタルクリアに可溶化したり、メーク落としなどで優れた洗浄力を発揮したいときには、ポリソルベート80の高いHLB値が威力を発揮します。

寧波イノファームケム株式会社は独自精製技術で、異物・塩素化合物を大幅に低減した高純度グレードの両製品を供給しています。お客様の配合要件をヒアリングし、「適度なポリソルベート85+協乳化剤」または「単独でしっかり可溶化するポリソルベート80」というパターンを提示することで、コストと性能のバランス最適化を支援します。食品分野においても、いずれも乳化安定剤としてGRASに対応しており、用途の幅は幅広いのが特長です。

結論として、ポリソルベート85とポリソルベート80はともに用途拡大が著しい非イオン界面活性剤ですが、HLB値と脂肪酸組成の違いは、“なじませたい素材の極性”という明確な選択基準に結び付きます。寧波イノファームケム株式会社の技術サポートとサンプル評価プログラムを活用し、フォーミュレーションの最終仕様に最適合するTween 85アプリケーションまたはTween 80アプリケーションを見つけてください。