メントールラクテートは化粧品や食品の香料として既に知名度が高い一方で、医薬品分野でも静かなブームが起きている。分子が持つ天然の清涼感と肌鎮静作用が、局所への不快感軽減や外用治療薬の質感向上につながる可能性を見出されている。基礎研究を経て臨床応用へと拡大する今、次世代の皮膚外用製剤の新スタンダードを生むカギになると期待されている。

その最大の魅力は、メントールよりも肌刺激性が低く持続的な冷感が得られる点にある。軽い熱感やかゆみを伴う皮膚症状、あるいは敏感肌の人にも長時間の使用がしやすい。特にメントールとの違いを医薬品デザインの観点で見ると、刺激性の抑制は臨床上大きなアドバンテージとなる。

こうした特長から、現在メントールラクテートの医薬品応用はクリーム、軟膏、貼付剤など多彩な外用剤形で実証試験が進行中だ。冷感がかゆみや違和感を“気持ちよくかき消す”感覚マスキング効果に加え、乳酸部分による保湿・肌コンディショニング効果で治療中の皮膚バリアを守る。これは日常のスキンケアで培われたメントールラクテートの化粧品実績が、治療の現場にそのまま適用できることを示している。

別の利点は、既存の有効成分や基材との高い親和性である。処方に取り込んでも主薬の安定性や効力を損ねにくく、製剤技術者は患者体験と製品パフォーマンスの同時向上を目指せる。まだ新領域ではあるが、食品への応用を含め過去の用途実績が、医薬品展開の土台となりつつある。

寧波イノファームケム株式会社は、医薬品グレードのメントールラクテートを製造し、厳格な品質基準をクリアした製品を安定供給している。高純度とロバストな品質管理体制により、新規治療薬開発に向けた信頼できる中間体として需要の拡大に応えていく方針だ。