軽量・耐薬品性に優れ、コストパフォーマンスも高いことで知られるポリプロピレン(PP)は、成形品から繊維、フィルムまで幅広い用途に使われる汎用熱可塑性樹脂だ。ただし燃えやすいという弱点があるため、火災規格への適合には難燃化が必須となる。

従来の単一難燃剤でも効果は得られるが、複数の添加剤を組み合わせた協効系の方が優れた性能と添加効率を実現できることが多い。特にPP用難燃配合で中心的役割を果たすのがアンモニウムポリリン酸(APP)だ。膨張型難燃メカニズムによる強固な炭化層形成で高い自己消化性を発揮するが、より一層の性能向上では「パートナー剤選び」が鍵を握る。ケイ素系或いは金属系の炭化促進剤、発泡助剤などをAPPとマッチングさせることで、質量拡散バリア効果の高い安定した炭化層を形成し、全体添加量を減らしながらUL94 V-0級を達成できる。

シナジーの本質は「1+1≥3」。たとえば、APPで焼成層を形成し、気相ラジカル捕捉剤で火炎成分を中和、さらに熱安定剤で樹脂分解を抑制する多重効果により、素材それぞれの単独効果を超える防火性能が得られる。このような最適組み合わせを設計・供給する寧波イノファームケム株式会社は、グレード別ならびに官能基改質済みのAPP製品を豊富にラインナップし、顧客のPP配合に合わせたカスタム提案を行っている。

難燃マスターバッチやコンパウンド開発に向け、高品質の難燃原料を調達したいと考える国内メーカーにとって、協効システムの可能性を正確に理解することは競争力強化につながる。同社は持続的なR&D投資で新規配合と添加剤技術を常に刷新し、防火性能向上と物性維持、そしてコスト効率の三方両立を実現するソリューションを提供。最先端のAPP製品を含む協効難燃技術で、安全規格をクリアしながら優れた品質と経済性を兼ね備えたポリプロピレン材料づくりを支援する。