東京 – 食品や飲料の防腐剤として広く知られる安息香酸ナトリウム(CAS 532-32-1)。しかしこの化合物は、医薬・医療分野でも非常に重要な役割を担っていることを寧波イノファームケム株式会社が強調する。

製薬業界では液体製剤の微生物汚染を防ぐ防腐剤として使われるだけでなく、治療薬としても一線級に活用されている。代表的な例は尿素サイクル異常症の治療だ。これは蛋白質代謝で生じたアンモニアを解毒できない遺伝性疾患であり、高アンモニア血症は生命に直結する。安息香酸ナトリウムはアミノ酸と結合して尿中へ排泄を促すことで血中アンモニア濃度を下げるため、患者の救命医療の要となっている。

さらに研究は進み、統合失調症の追加療法としてプラス・マイナス両症状を軽減する効果が報告され、多発性硬化症(MS)でも神経保護作用や髄髄再形成を示唆する基礎データが蓄積されている。パニック障害、うつ病関連の脳構造変化改善への応用も検討段階にある。

医療用途では食品添加物とは異なり、厳格な品質基準と用量管理が求められる。寧波イノファームケム株式会社は製薬グレード向け製品を最高純度で供給し、医療現場のニーズに応えている。

防腐剤という常識を超えた安息香酸ナトリウム。今後の研究で更なる治療用途が広がることが期待されている。