近年、サプリメントだけでなく機能性食品・飲料の分野でも脚光を浴びているピロロキノリンキノン。納豆やキウイフルーツ、ピーマンといった身近な食材に含まれるPQQは、細胞エネルギーの維持や認知機能のサポートといった健康価値が期待されています。

食品・飲料開発に向けたPQQの活用は非常に多彩です。水溶性の「PQQディナトリウム塩」は粉末飲料、錠剤、カプセル、グミに最適で、脂溶性の「PQQ酸」はチョコレートやソフトジェル、チンキ剤への配合に適しています。また、エマルジョン化すれば水性飲料にも安定して配合できます。

推奨摂取量は1日10〜20mg。軽い土臭さがあるものの、他の香料と組み合わせることで味わいにほとんど影響を与えません。規定量を守れば風味・色調・保存性の変化も最小限で、既存フォーミュラへの組み込みは容易。エネルギーバーに配合すれば、手軽に細胞レベルの「元気サポート」を訴求できます。

米国ではPQQディナトリウム塩がGRAS(広く食品安全と認められた成分)として承認されており、安心して食品・飲料に使用可能です。スポーツ向け製品から日常の機能性飲料まで幅広く応用でき、CoQ10などの相性の良い素材との併用により、新たな価値提案も可能。科学的根拠に裏打ちされたPQQは、製品の実効性と消費者アピールを高める強力な素材となります。